伊藤酒店

伊藤酒店は、72年の歴史を持つ地域に根ざした酒店です。お酒の販売だけでなく、心を込めた手作りのお惣菜を毎日提供しているのが特徴です。例えば、じっくり煮込んだミートソーススパゲティや、佐渡産の新鮮な野菜とお肉を炒めたやさしい味わいの肉野菜炒めなど、家庭の温かさを感じられる料理が揃っています。地元の方にとって、長年変わらぬ安心感を与えてくれる存在なのです。

中でも人気を集めているのが「卵コロッケ」。佐渡産のジャガイモを丁寧に茹でて潰し、あえてゴロッとした食感を残す工夫がされています。そこに大きめにカットしたゆで卵を加えることで、ひと口ごとに異なる味わいが楽しめるのです。味付けはシンプルに塩・こしょう・マヨネーズのみ。素材そのものの美味しさを引き立てているので、飽きずに食べられる一品ですね。素朴でありながらも、長く愛される理由が伝わってくる逸品といえるでしょう。



　

北沢浮遊選鉱場跡

北沢浮遊選鉱場跡は、かつて「東洋一の金産出地」と呼ばれた佐渡金山のふもとに築かれた大規模な史跡です。昭和初期までは、ここで金や銀を効率的に仕分けるための作業が行われ、多くの人々の生活を支えていました。巨大な建物跡は今もなお当時の繁栄を物語り、佐渡の歴史を象徴する存在となっています。時を経た今でも、その迫力ある姿に心を奪われる人が少なくありません。

閉鎖から70年以上の月日が流れ、現在では建物を覆うように緑が生い茂り、自然と遺構が融合した独特の景観をつくり出しています。その幻想的な風景は、まるで空に浮かぶ城を思わせることから「佐渡のラピュタ」と呼ばれるようになりました。観光客の間で人気が高く、フォトスポットとしても知られていますね。人工物と自然が織りなすコントラストは圧巻で、訪れる人々に非日常の体験を与えてくれる場所です。



　

HOTEL OOSADO

HOTEL OOSADO（ホテル大佐渡）は、1964年に誕生して以来、佐渡を代表する宿泊施設として長く愛されてきました。半世紀以上の歴史を持つこのホテルは、2023年3月にリニューアルされ、より快適で洗練された空間へと生まれ変わっています。和の趣を大切にしつつ、現代的なデザインを取り入れた客室は落ち着いた雰囲気を演出し、特別な時間を過ごせるのが魅力です。中には温泉を備えた贅沢な客室もあり、滞在の楽しみが広がります。

すべての客室からは日本海を一望でき、窓から広がる雄大な景色は宿泊者を非日常の世界へ誘ってくれるでしょう。さらに、佐渡の海や大地が育んだ旬の食材をふんだんに使った料理も見逃せません。新鮮な魚介類や地元野菜を使った一皿は、ここでしか味わえない贅沢な体験となりますね。そしてホテルオリジナルの「310（さど）はちみつレモネード」も人気の一品。爽やかな甘みと酸味が心地よく、旅の思い出に彩りを添えてくれる存在です。