風土 芝本町店

「風土（ふうど） 芝本町店」は、料理人歴32年の店主・英純さんと、笑顔が素敵な女将・まゆみさんが夫婦で営む温もりあふれる居酒屋です。落ち着いた雰囲気の店内には、和の香りが漂い、訪れる人をやさしく迎えてくれます。長年の経験で磨かれた職人技と、家庭的な心配りが心地よく調和したお店ですね。

こちらで人気を集めているのが、刺身用に仕入れた新鮮な魚のアラを使った「あら煮」。その日の仕入れによって内容が変わりますが、この日は真鯛、いなだ、そして旬を迎えた金目鯛を贅沢に使用。丁寧に下処理された魚を、醤油ベースの特製ダレでじっくり煮込み、身がほろりと崩れるほど柔らかく仕上げています。

さらに、仕上げにバーナーで表面を炙ることで香ばしさが加わり、味に深みが生まれます。甘辛い煮汁が染み込んだ魚と一緒にいただくのは、炊きたての静岡県産コシヒカリ。ふっくらとしたご飯との相性は抜群で、思わず箸が止まらなくなる美味しさです。

一品一品に誠実な手仕事が感じられる「風土 芝本町店」。家庭的でありながら、確かな技術に裏打ちされた味。夫婦の絆と料理の温もりが心に沁みる、そんな一軒です。



　

割烹 登喜和

「割烹 登喜和（ときわ）」は、明治初期に創業し、130年以上の歴史を誇る老舗の懐石料理店です。三島の地で長く愛され続け、今もなお“ハレの日”の食事処として多くの人々に親しまれています。格式ある和の空間で味わう料理は、どれも職人の技と心が込められた逸品。時代を超えて受け継がれる伝統と、細やかなもてなしが魅力ですね。

看板料理として人気を集めるのが、香ばしく焼き上げた鰻を使った「うなぎ釜めし」。石川県産コシヒカリを使用し、鰹の風味をしっかりと効かせた特製出汁で炊き上げます。そこに甘辛い醤油ダレを加え、丁寧に蒲焼にした鰻をたっぷりと乗せて仕上げるという贅沢な一品。板前が火加減を細かく見極めながら、約10分かけてふっくらと炊き上げるその姿勢に、老舗の誇りが感じられます。

口に含むと、出汁の旨みとタレの香ばしさが絶妙に重なり、鰻の柔らかさが引き立ちます。炊きたてのご飯の一粒一粒に味が染み込み、最後の一口まで幸せが続く味わいです。

うな重や三島もち豚のトンカツ、駿河湾の鮮魚を使った会席料理も人気で、地元食材の魅力を存分に引き出した献立が揃っています。「割烹 登喜和」は、まさに“伝統の味を今に伝える三島の名店”です。